学校検診|視力検査でC判定、D判定と言われたら

  • 学校の眼科健診(視力検査)で見づらかったと感じた方
  • 視力の低下、斜視、結膜炎など、眼科受診が必要とされた方など

弊院では、視能訓練士(ORT)が常勤していて、いつでも検査が可能です。0歳から診療を行っております。

※学校健診を受けられなかった方も、どうぞお気軽にご相談ください。学校で検診ができなかった際の他院向けの用紙も記入できます。

受診時の注意

  • 保険診療対象ですので、23区内在住の方は無料となります。健康保険証・受給者証をお持ちください。
  • 眼鏡をお持ちの方は、それをお持ちいただくようお願いします。
  • コンタクトレンズを装着している場合は、外してからお越しください。

直接のご来院にて検査、診察可能ですが、ご予約も承っております。

学校検診ではどんなことをするの?

学校の眼科検診では、主に「視力検査」「眼位検査」「外眼部検査(結膜炎・まつげ、まぶたの異常・角膜の異常に関する検査)」を行います。他に「色覚検査」が行われる場合もあります。

視力検査

学校での健康診断において行われる視力検査は、保健教諭やその他の学校スタッフによって実施される初期的な検査です。

これには、370方式という方法を用いて、A、B、C、Dの評価が行われます。

370方式とはなんですか?

短時間で実施でき、学習に与える影響を調査する目的で行われる視力検査です。

370方式では、病院とは異なり、3種類の大きさのランドルト環(視力検査表に記載されている、切れ込みのある○)のみを使用します。

  • A判定(1.0以上)
    1.0の大きさがしっかり見えた
    →後ろの方の席でも黒板の文字はよく読める
  • B判定(0.7~0.9)
    1.0は難しかったが、0.7はしっかり見えていた
    →後ろの方でも黒板の字は読めることが多いが、小さい文字だと見づらいことがある
  • C判定(0.3~0.6)
    0.7は難しかったが、0.3はしっかり見えていた
    →後ろの方の席では黒板の文字が見えづらい
  • D判定(0.2以下)
    0.3が難しかった
    →前の方でも黒板が見づらい

視力検査でC判定,D判定と言われたら?

C判定の場合、0.7の文字が見えにくい一方で、0.3の文字はしっかりと見えるでしょう。しかしながら、教室の後ろの席からでは黒板の文字が見えにくいと感じるかもしれません。

一方、D判定の場合、0.3の文字すら読むのが難しい状況です。これは、前の席でさえ黒板の文字が見にくいという日常生活での困難さを示します。

これらの判定を受けた場合、眼鏡が必要になることがあります。まずは一度、眼科を受診し、視力検査を受けてみてください。

学校の視力検査はあくまでスクリーニングの一環であり、眼科で国家資格を持つ視能訓練士によるより詳細な視力検査を受けることが推奨されます。

また、「片目がA判定で、もう片目がC判定以下」のようなケースや、左右の視力に2段階以上の差がある場合も、早めに専門医の受診が必要となります。

B判定を受けたとしても、これが近視の進行を示す可能性がありますので注意が必要です。

近視が進むと、眼鏡やコンタクトが必要になるだけでなく、「網膜剥離」「黄斑変性」「緑内障」など、失明につながる病気のリスクも高まります。

近年は、外での遊び時間の減少や、タブレットやゲームの影響により、近視の子どもたちが増加しています。

近視は、大体20歳まで進行するとされています。そのため、子供の間の近視予防が重要です。

当院では、近視を進行させないための日常生活のアドバイスを提供しており、マイオピン点眼やナイトコンタクトレンズ(オルソケラトロジー)、サプリメントを用いた近視抑制治療も取り入れています。

また、当院には視力検査のプロフェッショナルである視能訓練士(ORT)が常駐しています。これにより、いつでも質の高い検査を受けることが可能です。

学校の視力検査でC判定やD判定を受けた場合、慌てず、しかしなるべく早く眼科で詳細な検査を受けられることをおすすめします。

近視の進行を抑制し、将来的な視力問題を予防するためにも、早期の受診と適切な治療が重要となります。

当院は、皆さまの視力健康を守るために、最新の知識と技術を用いてサポートを提供しています。どんな疑問や懸念も、遠慮なくお知らせください。

学校検診での再検査、相談をされたい方向けにご予約も承っております。

メガネ・コンタクト作成について

眼鏡やコンタクトの処方箋作成を行っております。

コンタクトレンズの注意点

  • コンタクトレンズの使用経験がない方
  • はじめての「ソフトコンタクトレンズ」及び「ハードコンタクトレンズ」処方をご希望の方

受付終了の1時間前までに受付をお願いいたします。場合により、時間を早めさせていただくことがございますのでご了承ください。

※コンタクトレンズを初めて使用ご希望の方は、ご使用のメガネをお持ちください。
※中学生のお子様でコンタクト処方ご希望の方は、必ず保護者同伴でご来院ください。(小学生のコンタクトご希望の方は処方できません)
※メガネをお持ちでない方は、まずメガネを作成してからコンタクトレンズの処方になります。

眼位検査

斜視の有無を確認します。

斜視とは、一方の目が目標方向を向いているのに対し、もう一方の目が異なる方向を向いている状態を言います。

視線のずれ方によって、内斜視、外斜視などに分類されます。また、上下にずれがある場合は、上斜視、下斜視と呼ばれます。

これは外見上の問題だけでなく、両目で物を正確に捉える機能や立体視機能にも影響を与え、弱視という合併症が生じることがあります。(弱視とは、眼鏡やコンタクトを使っても視力が十分に得られない状態を指します)

原因は多岐にわたりますが、「内斜視(一方が寄り目になっている状態)」は「遠視」が原因であることがよくあります。

他にも、先天的な筋肉や神経の異常、疾患や怪我が原因であることもあります。

適切な眼鏡の使用や視能訓練などで改善が期待できます。

これらの治療で効果が得られない場合は、手術が必要となることがあります。

外眼部検査(結膜炎・まつげ、まぶたの異常・角膜の異常に関する検査)

結膜炎には

などがあり、治療が必要です。

さらに、子どもの場合、まつ毛が内側に向いて生えることで角膜に傷をつけ、目やにが多く出ることがあります(逆さまつげ)。

極めて深刻な状況になると、視力の低下も起こる可能性があるため、適切な治療が必要です。

その他-色覚検査

学校における色覚検査は、任意で実施されることが多く、まだ受けたことがないお子さんもいるかもしれません。

色覚検査を受けたことがない場合は、一度眼科で検査を受けることをお勧めします。

色覚検査の利点は、早期に「色覚異常」があるかどうかを確認できることです。

色覚異常とは、一般的な人々と比べて色の認識が異なる状態を指します。人の網膜は赤、緑、青の色を感じる能力を持っていますが、色覚異常の人はこれらの能力に問題があり、色の識別が困難になります。

検査を通じて、自分の色覚の特徴を把握し、適切な対応をすることで、ほぼ不便のない生活が送れます。また、運転免許や職業選択に関しても、色覚異常があってもほとんど問題はありません。ただし、特別な職業(警察官、パイロット、電車の運転士など)には制約がありますので、早い段階で色覚異常の有無を把握しておくことが大切です。

学校で色覚異常が指摘された場合でも、当院で再度検査を受けていただくことを推奨します。

当クリニックでは、石原色覚検査表国際版38表やパネルD15を使用した色覚検査を実施していますので、お気軽にご相談ください。

ご予約について

学校検診を受けて用紙を受け取った方、視力低下など指摘された方のご予約を承っております。予約無しでも診察可能ですが、webから予約いただきますとスムーズな診察が可能です。