アレルギー症状に応じて点眼薬・内服薬・点鼻薬を処方しております。詳しくはこちら

当院では予約制によるアレルギー検査を行っております。お電話(03-6903-2663)かご来院にてご予約を承っております。

アレルギー性結膜炎とは

アレルギーとは人の体が花粉やハウスダストなど、本来は身体に無害であるはずのものを細菌やウイルスと同じものだと勘違いしてしまい、それらを排除しようとした身体が過剰に反応することを言います。このアレルギーの原因になるもののことをアレルゲンと呼びます。

眼は常に空気にさらされているため身体の中でも空気中のアレルゲンと接触することが多い場所です。

アレルギー性結膜炎の原因は?

白目やまぶたの裏側を覆っている結膜と呼ばれる場所に、花粉などのアレルゲンが付着することによってかゆみや充血が引き起こされます。
アレルゲンを排除するために体のなかでヒスタミンと呼ばれる物質などが大量に放出されるのですが、これが目の痛み・かゆみを感じる神経や毛細血管を刺激することで目の炎症や充血が起こります。

花粉症とアレルギー性結膜炎の違いは?

花粉症は、花粉がアレルゲンとなって目がかゆくなったりくしゃみ・鼻水が出る状態のことを指します。花粉症の症状のひとつがアレルギー性結膜炎です。花粉症は時期が限定されるため、季節性アレルギーといいます。
アレルギー性結膜炎は、アレルゲンに対して目の結膜にアレルギー反応が起こり、炎症を引き起こした状態のことを指します。この場合のアレルゲンは花粉だけでなく、ダニやハウスダスト、ほこり・動物の毛、コンタクトレンズの汚れなど、季節に関係なく一年を通して起こる通年性アレルギーのアレルゲンも含まれます。

そのため、アレルギー性結膜炎は花粉症によって引き起こされるといえますし、アレルギー性結膜炎の原因は花粉だけにとどまらないといえます。

花粉症・アレルギー性結膜炎のアレルゲンにはどんなものがあるの?

アレルギー性結膜炎は、白目やまぶたの裏側を覆っている結膜と呼ばれる場所にアレルゲンが付着することによって発症します。
アレルギー反応が起こると、アレルゲンを排除するために体のなかでヒスタミンと呼ばれる物質などが大量に放出されます。このヒスタミンなどが目の痛み・かゆみを感じる神経や毛細血管を刺激することで目の炎症や充血が起こります。

  • スギ花粉(時期:1~5月、特に2月下旬〜4月上旬)
  • ヒノキ花粉(時期:2月〜6月上旬、特に3月下旬〜4月中旬)
  • イネ・カモガヤ花粉(時期:3月〜10月、特に5~7月)
  • ブタクサ花粉(時期:8月中旬〜10月下旬、特に9月上旬〜9月中旬)
  • ダニ、カビ
  • ハウスダスト、ほこり
  • 動物の毛
  • コンタクトレンズの汚れ など

アレルギー性結膜炎の症状

  • 目がかゆい、ゴロゴロする
  • 目やにが多い
  • 目が腫れる
  • 目の充血
  • 涙が出る
  • まぶたの裏にブツブツとしたできものが出来る(春季カタル、巨大乳頭結膜炎)

その他、くしゃみや鼻水、のどのいがいが、皮膚のかゆみを併発することもあります。

アレルギー検査ってどういうことをするの?

当院では採血によるアレルギー検査を行っております。
自分にとってのアレルゲンを知ることで、日常生活で気をつけたほうが良い場面を知ることができます。
中でもView39は合計39項目の検査をまとめて行うことができます。
本来、保険適用3割負担で39項目のアレルギー検査を行うと12,000円程度かかりますが、View39では39項目で約5,000円程度になります。

血液検査に関しては予約制にて承っております。
ご予約はこちらから: 03-6903-2663

血液検査(View39)

吸入系アレルゲン(吸い込んで体に入り、アレルギー症状になりやすい)

室内の塵ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
樹木スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
動物ネコ、イヌ
昆虫ガ、ゴキブリ
カビアルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア、ラテックス

吸入系アレルゲンはアレルギー性鼻炎の他、気管支喘息・アトピー性咳嗽の原因になりやすいアレルゲンです。

食物系アレルゲン(食べて体に入り、アレルギー症状になりやすい)

卵白、オボムコイド(加熱卵料理の指標)
牛乳スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
小麦カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
豆・穀物・ナッツ類ピーナッツ、大豆、そば、ごま、米
甲殻類エビ、カニ
果物キウイ、りんご、バナナ
魚・肉類マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉

アレルギー性結膜炎の治療ってどんなものがあるの?

アレルギー性結膜炎の治療は、当院では薬物療法を行っております。かゆみの症状を軽くするお薬を処方します。
目のかゆみをそのままにして、目をかいたりこすったりするとかゆみが更にひどくなってしまいます。
他にも、かゆみを我慢して目を叩くことで網膜剥離が起こることもあります。
かゆみを抑える薬を使用することは症状を悪化させないことに繋がります。

当院で処方する主な抗アレルギー薬

点眼薬(目薬)アレジオンLX点眼薬
アレジオン点眼液
*エピナスチン塩酸塩
パタノール点眼液
*オロパタジン塩酸塩
インタール点眼液
ザジテン点眼液
フルメトロン点眼液
*フルオロメトロン点眼液
リンデロン点眼液
*ベタメタゾン点眼
*サンベタゾン点眼液
タリムス点眼液
パピロックミニ点眼液
点鼻薬ナゾネックス点鼻薬
*モメタゾン点鼻薬
アラミスト点鼻薬
内服薬(飲み薬)ビラノア
アレロック
*オロパタジン塩酸塩
ザイザル
*レボセチリジン塩酸塩
ルパフィン
デザレックス
アレグラ
クラリチン
アレジオン
ディレグラ
タリオン
ステロイド軟膏プレドニン眼軟膏
リンデロンA眼軟膏
ネオメドロール眼軟膏(ステロイド+フラジオマイシン)
※フラジオマイシンに対するアレルギーをもつ患者さんが一定数存在することから、当院ではプレドニン眼軟膏を使用することが多いです。
免疫抑制軟膏プロトピック軟膏
保湿用軟膏プロペト

*はジェネリック医薬品です。
飲み薬は眼の症状だけでなく、アレルギーによるくしゃみや鼻水など他の全身症状に対しても有効です。
上記は当院でよく処方するお薬です。その他のお薬でご希望があればご相談ください。

日常生活で気をつけることはある?

アレルギーの原因と接触する機会をなるべく減らすことも大切です。
たとえば、花粉のアレルギーがあるのであれば、花粉症の季節には外出時にゴーグルやマスクをつけることがおすすめです。眼鏡をかけるだけでも、目の表面に入る花粉の量を減らすことができます。
ハウスダストがアレルギーの原因であれば、排気循環式の掃除機を用いてなるべく頻回掃除を行ったり、ほこりがつきそうなものや家具を身の回りに置かないことも対策になります。
ベッドのマット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかけることも役に立ちます。
対策を立てるためにも、アレルギー検査は非常に有用です。